地図 - アレクサンドリア (ルイジアナ州) (Alexandria)

アレクサンドリア (Alexandria)
アレクサンドリア(Alexandria )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州中央部に位置する都市. 州都バトンルージュの北西約170kmに位置する. 州の地理重心の近くに位置し、市域はレッド川の南西岸に広がっている. 人口は47,723人(2010年国勢調査) で州内第10位、人口の比較的希薄な州中央部では最大で、その中心となる都市である. 都市圏はアレクサンドリアに郡庁を置くラピッズ郡、およびその北に隣接するグラント郡の2郡にまたがり、153,922人(2010年国勢調査) の人口を抱えている.

今日のアレクサンドリア市があるこの地は、1785年に、ペンシルベニア州出身の商人アレクサンダー・フルトンが、当時ルイジアナを統治していたスペインから付与された土地であった. その後フルトンは自分の店を通じて、この地に住みついていたネイティブ・アメリカンのチョクトー族、テンサス族、アパラチー族、およびパスカグーラ族から土地を購入した. やがてアメリカ合衆国によるルイジアナ買収後の1805年、フルトンはアレクサンドリアの町を創設し、区画した. このアレクサンドリアという名の由来については、フルトン自身に因んだとする説と、フルトンが幼くして亡くした娘の名に因んだとする説がある.

アレクサンドリアは1819年に正式な町として法人化し、1832年にルイジアナ州議会から正式な憲章を与えられた. アレクサンドリアのすぐ上流にはレッド川の滝があり、1年の半分はこの滝を越えての航行が不能となるため、アレクサンドリアは船荷の積み替え地となった. また、周辺の土地は肥沃で、アレクサンドリアはプランテーションに囲まれていた. こうした立地条件から、この頃のアレクサンドリアは農業と商業の中心地として発展した. 当初は、これらのプランテーションでは藍やタバコが生産されていたが、やがて綿花やサトウキビに取って代わられていった. 1860年には、ルイジアナ州は全米で生産される綿花の約1/6、アメリカ合衆国から(主にイギリスやフランスへ)輸出される綿花の約1/3を、また全米で消費される砂糖の約1/4-1/2を生産した.

南北戦争中期の1863年春、北軍のナサニエル・バンクス少将率いるメキシコ湾岸軍がレッド川流域を北上し、同年5月9日にアレクサンドリアを占領した. その後、バンクスはアレクサンドリアからミシシッピ川沿いのポートハドソンの要塞へと進軍し、包囲戦を戦った後、翌1864年3月にレッド川方面作戦で再びアレクサンドリアを占領した. バンクスは、今度は南軍ミシシッピ川流域管区の本部、および臨時のルイジアナ州都が置かれ、この作戦における標的になっていたシュリーブポートに向けて北西へと進軍した. しかし、バンクスはシュリーブポートの南、マンスフィールドの戦いで大敗を喫し、シュリーブポートを攻略することなく、プレザントヒルからアレクサンドリアへと逃げ帰った. その頃アレクサンドリアでは、レッド川の水位低下のために、滝の上で北軍海軍のデイビッド・ディクソン・ポーター提督の艦隊が立ち往生していたが、工兵のジョセフ・ベイリー中佐が堰を築いて水位を上げ、艦隊を逃がすことに成功した. やがて同年5月14日、北軍はアレクサンドリアから撤退したが、その際に町に火を放った. この焼き討ちにより、アレクサンドリアの町の90%が焼失し、聖フランシス・ザビエル大聖堂を除いて全ての建物が焼失した. 町の憲章もこの時に焼失したため、終戦後、1868年9月29日に、ルイジアナ州議会はアレクサンドリアに新たな憲章を付与した. その後1882年、アレクサンドリアは市制を施行した.

南北戦争後、19世紀後期のアレクサンドリアでは、周辺の豊富な森林資源を活かした製材産業が栄えた. また、テキサス・アンド・パシフィック鉄道、ミズーリ・アンド・パシフィック鉄道(ともに現ユニオン・パシフィック鉄道)やカンザス・シティ・サザン鉄道といった鉄道が20世紀初頭にかけて次々と開通し、鉄道交通の要所にもなった. 1900-20年代にかけては、新しい市庁舎が建てられ、町には路面電車が走り、北軍による焼き討ちで焼失した図書館が再建され、当時中央ルイジアナで最高級のホテルであったホテル・ベントレーや、現在でも市で最も高い建物となっているギャランティ・バンク・アンド・トラスト・ビルディング(現キャピタル・ワン・バンク・ビルディング)といった建物も建てられた. やがて第二次世界大戦が開戦すると、州北部や中部では大規模なルイジアナ演習が展開され、アレクサンドリアの周辺にも、アレクサンドリア陸軍航空基地(後のイングランド空軍基地、現アレクサンドリア国際空港)等、多数の軍事基地が設置された. また、軍用車を円滑に通行させるために、市の西側に4車線の環状線となるマッカーサー・ドライブが敷かれた. 第二次世界大戦の終戦後、1950年代には、現在のダウンタウンの南西を通るボルトン・アベニューで商業が栄えた. 1960年代に入ると、マッカーサー・ドライブ沿いにレストランやホテル、ショッピングモールが建つようになった. 一方、この頃から全米的に建設が進められた州間高速道路がアレクサンドリアに開通したのはだいぶ後、1990年代になってからのことであった. 1980年代から市は衰退期に入り、特にダウンタウンの空洞化が進んだが、2010年代に入って、ダウンタウンの再生が、その目抜き通りである3rdストリートから始まった.

 
地図 - アレクサンドリア (Alexandria)
国 - アメリカ合衆国
アメリカ合衆国の国旗
アメリカ合衆国(アメリカがっしゅうこく、United States of America)は、北アメリカに位置し、大西洋および太平洋に面する連邦共和制国家. 首都はコロンビア特別区(ワシントンD.C.).

アメリカ合衆国(United States of America)の頭文字を取って「U.S.A.」もしくは「USA」、合衆国(United States)の頭文字を取って「U.S.」もしくは「US」、または単にアメリカ(America)とも称される.
通貨 / 言語  
ISO 通貨 シンボル 有効数字
USD アメリカ合衆国ドル (United States dollar) $ 2
ISO 言語
ES スペイン語 (Spanish language)
FR フランス語 (French language)
EN 英語 (English language)
Neighbourhood - 国  
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  •  メキシコ合衆国